ランサムウェアとは何か?
「ランサムウェア対策」解説シリーズ1本目となる本記事では、ランサムウェアの基本的な特徴や仕組みを解説します。
ランサムウェアの定義と特徴
ランサムウェアは、コンピューターシステムを侵害し、データを暗号化ことで、企業や組織、ユーザから身代金を要求するマルウェアの一種です。
この身代金は、通常暗号通貨(ビットコインなど)で要求され、支払うとデータの復号化キーが提供されるとされていますが、提供される保証はありません。
ランサムウェアの種類とそれぞれの特徴
ランサムウェアにはいくつかの種類があります。一部を挙げると、以下のようなものがあります:
Locker ransomware:システムのロックをかけ、ユーザがデバイスを使用できないようにします。
Crypto ransomware:重要なファイルを暗号化し、復号化キーを提供するための身代金を要求します。
ランサムウェアの暗号化の仕組み
ランサムウェアは、強力な暗号化アルゴリズムを使用して、企業や組織、ユーザのファイルを暗号化します。これにより、ファイルやデータが開封や閲覧できなくなります。
復号化キーは、通常、攻撃者のみが保持しているため、復号はできません。
ランサムウェアの潜伏期間とその影響
ランサムウェアは、感染したシステム内で一定期間潜伏することがあります。この期間中、ランサムウェアはシステムのファイルを静かに暗号化します。
潜伏期間が終了すると、ランサムウェアは身代金の要求を表示します。
ランサムウェアが怖いとされる理由
ランサムウェアは、個人のデータだけでなく、企業や組織、政府機関の重要なデータをも狙います。これにより、経済的損失だけでなく、重要なサービスの中断や個人情報の漏洩による社会的な信用失墜といった深刻な影響を及ぼす可能性があります。
また、昨今のランサムウェアは、初期の侵入から攻撃成功までの時間が年々短くなっている事や検知・防御の対策を回避する攻撃が増加しているため、侵入されるリスクを低減する予防措置の強化や、侵入された際の迅速な対処や解析と運用の自動化も重要となっています。
ランサムウェアに関する一般的な誤解
ランサムウェアに関する一般的な誤解の一つは、身代金を支払えば必ずデータが戻るというものです。しかし、実際には攻撃者が約束を守る保証はありません。
また、身代金を支払うことは、攻撃者の犯罪行為を助長することに繋がるため、政府や警察は、身代金は支払うべきではないとしています。
最善の対策は、セキュリティ対策の強化と定期的で強固なバックアップ対策です。
ランサムウェア対策のご相談はネットワールドまで
本記事を通じて、ランサムウェアの基本的な知識を深め、その脅威に対する意識を高めることができたら幸いです。
ランサムウェア対策ソリューションについてのご相談は、ネットワールドまでお気軽にお問い合わせください。